2020年ジオツアーレポート     伊師浜~川尻海岸編   home01
   
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(1)ジオツアー内容と募集案内
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(2)「ジオ」とは「ジオパーク(大地の公園)」のこと。本日は、ジオツアー
         には絶好の晴天、秋の一日となりました。コロナの時期ということで人との
         距離を離して最初のジオサイトに向かいます。
   
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 (3)最近発見されたばかり。縄文時代の波打ちぎわにあった大きな岩が
        林の中から忽然と現われ一同ビックリ。岩が波に侵食された跡がしっかり
         残っています。400万年前のもので日立では大変珍しいサイトです。
 (4)日本白砂青松100選に輝く伊師浜海岸。五浦の方を見ながら、
        常磐地帯の地質特色や歴史的人物の説明に聞き入ります。さわやかな
        潮風と透き通る空の色に季節を感じます。
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 (5)十王~川尻地区等には古墳が多く見受けられます。写真中央の
         盛り上がった所にもひとつあります。十王地区には太古の昔から人々の
         暮らしがあり、土器などが今でもあちこちで見つかります。幸が豊富な
         海辺に住み、感謝した海を眺めた姿で埋葬されているんですね。
 
 (6)コロナシフトのため、あちこちまばらになってお弁当をいただきます。
         太平洋の大舞台を眺めながらの開放的な昼食はジオツアーならではの
         ものです。参加者からは、この地域に住んでいるが話を聞いて知らな
         かったことが多くあり新鮮だったとの感想も出ました。皆さんも次回の
         ジオツアー(四月)にぜひご参加下さい。
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 (7)遊歩道を行くと少し開けて白い塔がありました。川尻の灯台です。
         ここでは常磐沖の海のお話を聞きました。日立に住んでいてもこの灯台を
         真近に見た人は多くはありません。皆さんはいかがですか。
 
 (8)ジオパークの説明者(インタープリター)は、お話だけでなく見やすい
         資料を参加者のために製作、分かりやすく説明してくれます。ハイキングの
         楽しさに加えてジオの話や歴史の話が現場でお聞きできるのがジオツアー
         の魅力です。
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 (9)川尻海岸には奇岩・絶景があり映画やテレビのロケ隊が近年訪
         れるのもうなずけます。この岩(二つ島)など、まるで東山魁夷画伯の
         作品に出てくるような景色です。
 
 (10)ジオツアーでは、地質の話ばかりでなく地域の植物や動物のことにも
         触れます。遊歩道の階段のところには秋の風物詩リンドウ科の植物で
         薬草のセンブリ(千振)の小さな花がたたずんでいました。ご存じ苦み
         の王様です。
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 (11)「波切不動尊」が、川尻港を見渡せる海に突き出た崖(鼻)の所に
         あります。漁師さん達の海上安全を祈願するものです。石仏が複数
         祀られていますが時代ごとに新しいものが納められているようです。松の
         幹を見ると海岸風の強さがわかりますね。
 (12)今年は何につけてもコロナシフトです。ご覧のようにマスクを着用した
         写真はこれまでにありませんでしたので2020年の記念の一枚となりま
         した。ジオツアーでは今後も大地を巡り、その自然や歴史そして動植物
         を愛でる機会を皆様に提供していきます。